白河ラーメン とら食堂
令和3年11月 晩秋の福島県白河市に向けて車を走らせた。
目的の場所は20数年前に訪れたあの白河ラーメンの名店【とら食堂】である。
私の記憶によればなぜこんなところに長い行列・行列・行列・・・の店であった。そして絶品の醤油ラーメン。
どうしても食べたくなり早朝に出発した。私の住む所からは車で約2時間少々の旅だ。
11時開店。
待たずに食するには9時30分には現地に到着しておかなければならない・・・
7時30分には出発した。現代はナビという便利なモノがあるので道に迷う事はないであろうが(20数年前は迷った記憶が)、9時30分に店に到着していれば恐らく一番乗りで食することができるはずである。
晩秋の福島県・阿武隈山地の紅葉を眺めながら小野町・平田村・石川町と車を走らせ白河市に入った。
20数年前の記憶など当てにならないのか、新しい道路や交差点、コンビニなどがあり、もっと畑の中だったようなつもりでいたので、ナビが大いに役立った(と言うか、ナビなしではもうどこにも行けない私です)。
予定の9時30分に【とら食堂】駐車場に到着した。が・・・すでに数台の車が待っていたのである。
車を停め、急ぎ入口へ・・・順番待ちの表が出されてあった。
な・なんと・・・すでに10組待ち!20数人待ち!私は11番目・・・9時30分到着で一番乗りだと思っていた私の考えは甘かったことに気づかされた。
第1グループで食せるかどうかも危うい感であった。
だいぶ待ち時間があるので、近くの神社を散策し、店の近所を散歩などしながら開店時間を待つ。
その間に続々と車やバイクが駐車場に。開店の11時にならずして、駐車場は満車。停められない車が道にあふれ、諦めて帰る車もかなりある中、駐車禁止のパトロールであるのか、パトカーも登場してきた。
(ああ・・早朝に出発して正解だ・・・)。
そしていよいよ11時の開店時間になった。私より前に到着していたグループが、次々と名前を呼ばれ店内に入ってゆく。
私は11番目なので第一グループで何とか入店できた。アルコール消毒をし、店内を見回す。
おぉ・・20数年前と変わらない店内(だと思う)。コロナ渦のソーシャルディスタンスがとられているため入場人数が限られている。騒々しくない店内なので何となく気分が良い。
軽くメニューを見ながら(すでにネットで注文するものは決めてある)注文した。
『ワンタンチャーシュー麺・大盛り』
先に注文した方々のラーメンが続々と運ばれてくる。うん・・いい匂いだ・・・
待つこと約15分(ラーメン店にしてはゆっくりだな)
『お待たせしました~ワンタンチャーシュー麺・大盛りの方~』
いよいよ私の、待ちに待った 『ワンタンチャーシュー麺・大盛り』 が目の前に着丼した!!!
ああ・・【とら食堂】の丼ぶりの中に平打ち中太の手打ち麵・コクのありそうなスープ。
肩ロース?もも肉のチャーシューか?メンマ数本にワンタン数個、そしてお約束のほうれん草と海苔とののじ・・
見事なビジュアルだ!
ああ・・うんちくはもうよい。食べる!食べるのだ!!
まずはスープをひとすすり、
うん、うまい!!鶏ガラで取ったであろう、コクがありそしてコクの中からあふれ出る醤油とその他の具材の甘味・・素晴らしいスープである。
そして麺をひとすすり・・平打ち中太ちぢれ手打ち麺がスープを絡めながら私の口の中に入ってくる。
麺とスープの相性は見事である。
チャーシューを一枚食す。ちょうどいい味入れ加減。柔らかくそして噛み応えのあるチャーシューは、これもまた見事な逸品だ。そして前回(20数年である)は食さなかったワンタンの登場である。
一つ蓮華に乗せ、熱々なので用心しながら口へと運ぶ。ツルンッとした触感、噛むと中の具からあふれ出る肉汁(スープかも)。
ああ・・私が思い焦がれていた(昨夜、急に行こうと思ったのだが・・)【とら食堂】の 『ワンタンチャーシュー麺・大盛り』 がここにあるのだ。もう何も考えることはしない!
そう思った瞬間、あとは無我夢中で一気食いである。見事なスープ・麺、逸品のチャーシューとワンタン、この見事な作品はとても言葉では表現できないのである。
そして数分間【とら食堂】のラーメンを心から楽しんだ私であった。
お会計を済ませて外に出ると、そこは長い、長い、長い行列であった。
ああ・・今回私のラーメン旅
【とら食堂】にノックアウトされたが私的には勝った満足の行く旅であった。
そして白河の町に消えてゆく私であった・・・
be continue・・・
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